建物の全体のイメージとしては「モダン」な感じを目指すことにしました。
住宅見学会でいくつかの住宅を見学したり住宅展示場のモデルハウスを見学していて「モダンなイメージの住宅がいいなあ」と思って決めました。




積水ハウスのSHICとは何か

 積水ハウスの場合にはSHIC(積水ハウスインテリアコーディネーション)というシステムにより、住宅のデザインを構築していきます。
これは住宅を構成する各アイテムを「ジャパニーズ・テイスト」、「モダン・テイスト」、「ヨーロピアン・テイスト」の3つのテイストを基本に、さらに6つのイメージに分類しています。
これによりマイホームを好みのテイストにコーディネートするためのサポートをします。

20200912積水ハウス-SHICシステム01

 モダン・テイストは「ナチュラルモダン」「スタイリッシュモダン」の2つのイメージに分類されます。
積水ハウスの資料によると、2つのイメージは以下のように示されています。

ナチュラルモダン

ナチュラルな素材の持ち味が引き立つ、シンプルでモダンなコーディネーション。

スタイリッシュモダン

異素材をフレキシブルに組合せ、時代の感性をスタイリッシュに描くコーディネーション。

 2つのイメージのなかでは「スタイリッシュモダン」な感じがいいかな、と思い目指すことにしました。

スタイリッシュモダンな感じにするにあたってどのような住宅部材を選択すれば良いかは、積水ハウスのインテリアアイテムガイドでは「この部材を選ぶとスタイリッシュモダンな感じになりますよ」と表示されています。
なのでインテリアコーディネートの初心者の私たちでも容易に、その雰囲気にもっていくことが出来ました。

モダンなデザインの住宅に求められるキーワード

 住宅部材の各アイテムについては、積水ハウスのカタログの表示を活用して選択すればいいですが、住宅をモダンなデザインにするには全体的にはどのようなことが求められるのでしょうか?
主に下記の3つの点がモダンなデザインの住宅に求められるポイントになります。

シンプルなデザイン

 モダンな住宅に求められる特徴としてはシンプルなデザインがあります。
複雑な形状を複数織り交ぜたデザインというよりも、余計なデザインを省いたスッキリとしたラインのデザインのほうがモダンなイメージになります。
ただし、シンプルさがモダンになるといって、デザインを省略することでは陳腐なイメージになってしまいます。モダンにするためには「モダンに見えるためのシンプルなデザインをする」必要があります。

20200912参考住宅-シンプルなデザイン

白色を中心に少ない種類の配色

 モダンな住宅の配色はシンプルなイメージを引き出す「白色」が基本となり、そこから大きく分けて3つの方向性があります。

    • 一つは白色に黒色やグレーなどの配色を住宅部材の一部に用いて、モノトーンの色調で室内を形成する方法
    • もう一つは白色が大部分を占めるなかに、家具や住宅設備の一つだけ赤色や青色のビビットな色を差し色に用いて華やかさを形成する方法
    • さらに、配色のシンプルさの極致として「全部白」にすることにより、色の主張をなくしデザインや素材のみでモダンなデザインを形成する方法

 いずれについてもモダンなイメージを引き出す配色は、多くの色を取り入れた配色ではなく白色を中心として少ない種類の配色とすることで表現されます。

20200912参考住宅-白中心の配色

無機質な素材

 住宅にモダンな雰囲気を出すには、無機質なイメージの素材を用いることが効果的です。無機質な素材とは、ガラスやコンクリート、アルミやスチールなどの金属が挙げられます。
これらの無機質な素材を一部分に用いた、コンクリート打ちっぱなしなどの商業施設に見られるようなスタイルやステンレスを用いたり、天井板を取り払って構造をむき出しにしたファクトリーテイストなスタイルも住宅をモダンなデザインに表現することが出来ます。

20200912参考住宅-コンクリート打ちっぱなし

私たちのスタイリッシュモダンな住宅(エントランス・階段・ホール編)

 積水ハウスのSHICにより、さらに上記のモダンなデザインに求められる要素を考慮して1階のエントランス、ホールを設計しました。

 結論を先に言ってしまうと、

  • エントランスはモノトーンの配色にコンクリート打ちっぱなしの柄のアクセントクロスとガラスを用いました。
  • 階段は黒色が主体的になり、少し混雑したデザインになりました。
  • ホールは建具を黒色にしてコントラストをつけ、シンメトリーな配置にしました。

20201002-1階-間取り-スタイリッシュモダンな住宅

エントランス ガラスとコンクリート打ちっぱなし柄のアクセントクロスでスタイリッシュモダンに

 エントランスは白と濃いグレーのモノトーンの配色に、コンクリート打ちっぱなしの柄のアクセントクロスとガラスの材質を利用して無機質な素材の印象により、モダンな雰囲気を得るようにしました。

20200918-1階エントランス間取りと住宅建材
20200918-1階エントランス-スタイリッシュモダンなデザイン01

 エントランスの色調は、

  • 土間部分は濃いグレー
  • 階段の奥側の壁はグレー(コンクリート打ちっぱなしの柄)
  • 収納棚の扉は白系統
  • 床・壁は白系統

 を採用しています。
白系統の配色が多くの部分を占めますが階段の奥側の壁も大きな面積を占めており、コンクリート打ちっぱなしの柄が強い印象を与えています。

素材としては無機質なイメージの素材として、

  • サロンとの壁と階段の腰壁にガラスを採用
  • 階段の奥側の壁に(アクセントクロスですが)コンクリート打ちっぱなしの柄

 を用いています。

シンプルなデザインとしては、

  • 2つの収納スペースは出っ張っておらず、スッキリした印象を与えています
  • 照明は埋め込み式のダウンライトを2連設置しており、天井から出ておらずシンプルな印象になっています

階段 黒の割合が多く、少し混雑している様子に

20200928-1階階段間取りと住宅建材

20200928-1階階段-スタイリッシュモダンなデザイン02

 階段の色調は、

  • 回り階段の内回りの壁はコンクリート打ちっぱなしの柄のアクセントクロス
  • 階段の外回りの壁は白色系統
  • 階段の手摺りは黒色系統
  • 階段の段板は黒色系統
  • 階段の蹴込板は白色系統

 を採用しています。
階段の段板の黒色系統、内回りのアクセントクロスの壁が割合として高く、黒い色の印象が強くなっています。

 素材としては無機質なイメージの素材として、

  • 階段の腰壁にガラスを採用
  • 階段の奥側の壁にアクセントクロスですがコンクリート打ちっぱなしの柄

 を用いています。

階段については「内回りの壁に階段がくっついている」というイメージで設計しました。
なので階段についてはシンプルにするために段板だけで蹴込板を無くしたかったのですが、積水ハウスにはそういった仕様の階段はありませんでした(直階段ではあるのですが)。

20200928参考住宅-蹴込板無し階段

(こんな階段にしたかったのですが・・・)

 ということで、階段は写真のような様子になりました。
出来る範囲で可能な限りモダンな雰囲気にしましたが、様々な住宅建材が使われていて混雑しており「シンプル」とはあまり言えない感じになってしまいました。

 

ホール 建具を黒色系統にしてコントラストをつける

20201002-1階ホール間取りと住宅建材
20201002-1階ホール-スタイリッシュモダンなデザイン03

 ホールの色調は、

  • 床・壁の多くの面積を占める色は白色系統
  • トイレ・サニタリースペース・リビングへ入る建具は黒色系統
  • 突当りの壁はグレーのアクセントクロス

 を採用しています。



全体が白色系統に対して、可動する建具は黒色系統としてコントラストを明確にしています。
素材としては無機質なイメージの素材として、突当りにダイス柄のアクセントクロスを用いています。
このマイホームでは、ダイス柄・矩形を全体のベースデザインとして用いています。階段の内回りの壁のアクセントクロスは矩形を繋ぎ合わせたデザインになっており、このダイス柄のベースデザインに基づいて選択しました。

シンプルなデザインとしては、以下の点を考慮しました。

  • 建具の種類と配置を合わせて、シンメトリー感により整ったデザインを演出
  • 照明はエントランスと同じ埋め込み式のダウンライト2連をエントランスからの続きで同じ配置に並べ、 天井のシンプルさと規則性によるデザインでモダンな印象を引き出す

 設計打合せの際に、突き当たりの壁にカウンターやニッチ棚を設けることも検討していました。
ただ、シンプルなデザインになりませんし、生活動線においてもジャマになることも考えられたので不採用になりました。

スタイリッシュモダンな住宅のエントランス・階段・ホールはどのようなコーディネートか?-まとめ
  1. 積水ハウスには独自のインテリアコーディネーションのシステムがあり、リストアップされた部材を選ぶことで目指しているスタイルにマイホームをコーディネート出来ます。私たちは「スタイリッシュモダン」を目指すことにしました。
  2. モダンなデザインの住宅に求められるのは、モダンに見えるためのシンプルなデザイン、白色を中心として少ない種類の配色で構成すること、ガラスや金属などの無機質なイメージの素材を用いることです。
  3. エントランス・階段・ホールにおいてはガラスやアクセントクロスを用い、規則的であったり、シンメトリな配置にすることでモダンに見えるための設計を行いました。