検討している建物の大きさでそれぞれの部屋を配置していくと、各部屋の割り当てが狭くなってしまうことが分かりました。
利用出来る建物全体の大きさは決まっているので、限られた空間を「効率よく利用する工夫」を考えました。

 結論を先に言ってしまうと、

    • 壁部分に透明面材を用いることで目線を先まで通すことが出来、広い空間として捉えられる空間を形成することが出来ました。
    • 可動式の壁を用いることで役割ごとに部屋の大きさを変えて、各部屋を有効的に活用出来るようにしました。
    • 積水ハウスのユニバーサルフレーム・システムにより間取りの融通が利き、広い空間を演出することが出来ました。

20200731-1F間取り-狭い空間を広く使う

20200807-2F間取り-狭い空間を広く使う

 

1階 階段のシースルー手すり

20200731-1Fエントランス-間取り-狭い空間01

 階段は玄関の横に配置してあり、階段の腰壁部分を透明面材(ガラス)のオプションにすることで目線が階段の奥側の壁まで抜けるようになり、階段をエントランスの一部として認識出来るようなります。

20200731-1Fエントランス-狭い空間01

エントランスを広く見せる

① 階段 シースルー手すりMB

20200731-1Fエントランス-シースルー手すり

 玄関として150cm×300cm(収納エスパース含む)の広さがありますが、もう少し広い空間を確保したいということで様々なことを考えました。
階段にはこだわりがあって、当初は段板だけで階段下は完全に抜けている構造を検討していて積水ハウスでも直階段ではありますが、回り階段では階段下が抜けているオプションはなく専門メーカーの階段を取り付けることも考えていました。

20200731-リビング階段の参考写真

 積水ハウスの設計担当さんに調べて頂きましたが、専門メーカーの階段は高額なのこともあり諦めました。それで標準の階段(ウッディ階段)に腰壁部分をシースルー手すりにするオプションにして、別途、階段下部分は可能な限り抜いてもらうようにしてもらいました。また、土間部分も上がり框を階段の奥の壁部分まで伸ばしました。
このようにすることで目線としては階段部分もエントランスの一部として捉えることが出来て、階段分とホールの一部も加えて、250cm×300cmをエントランスの空間と見えるような間取りになりました。
積水ハウスの住宅見学会でエントランスと階段について、かなり類似の住宅を見る機会があったのですが階段の腰壁部分を通常にすると壁部分の圧迫感が強くて、エントランス部分の狭さを感じることがあって、このような設計にしました。
寸法の割に広い空間を感じることが出来る間取りになったと思います。

1階 サロンの壁と扉を強化ガラスにする

20200803-1Fサロン-間取り-狭い空間01

 サロンとエントランスの間には壁と出入りのための建具がありますが、これを壁はガラスパーテーションにして建具についてはガラス製の扉にしました。

20200803-1Fサロン-狭い空間01

② サロン-エントランス間の建具と壁をガラスにする

20200803-1Fサロン-ガラスパーテーション

 サロンのスペースとして300cm×400cm(収納スペースを含む)を確保しています。部屋の広さとしてはこのくらいかなと思いますが、もう少し広い空間を感じられる工夫はないかと考えました。
積水ハウスと契約時の間取りは、北側に収納スペースと建具があり出入りをするようになっていました。これを熟考し北側の収納を西側に移し、サロン-エントランス間の建具と壁をガラスパーテーションにしました。
これによってサロンからの目線がエントランスにも抜けるようになり、サロンとエントランスで「サロン空間」と捉えることが出来るようになりました。広さとしては300cm×700cmの空間になります。

ガラスパーテーションの部分は壁と開閉扉から成っています。壁部分のサイズは高さ230cm×幅105cm、金属の枠で固定されています。
ガラスの開閉扉のサイズは高さ200cm×幅83cm、扉の取っ手は金属製で取っての近くにマグネットが付いていて、壁側に付いているマグネットとくっついて止まるようなっています。扉の上部分30cm×83cmはガラスの壁になっています。

20200803-1Fサロン-ロールスクリーン

 サロンではエステ等、室内を目隠しにしたい場合もあり、その場合はガラスパーテーション部分に取り付けたロールスクリーンを下すことで孤立した空間になります。

1階 リビングのスライディングウォール

20200806-1Fリビング-間取り-狭い空間01

 サロンとリビングの間はスライディングウォールを配置しました。
スライディングウォールを閉じることでそれぞれを個別の部屋として分けることが出来て、開くことでサロンとリビングを一体の広い空間として扱うことが出来るようにしました。

20200803-1Fサロン-狭い空間01

③ スライディングウォール(面タイプ)

20200803-1Fサロン-ガラスパーテーション

 サロンとリビングの間をスライディングウォールで仕切るようにしました。
最初に書いたように部屋を配置していくと各部屋の割り当てが狭くなる、とりわけ1階についてその傾向が顕著に現れました。
そのため、ひとつの空間を複数の役割に利用出来るように有効活用することで「広く使う」ことを考えました。
このスライディングウォールを閉じることで、リビングをプライベート空間として利用してサロンは業務空間として同時利用することが出来ます。またどちらかを使用しないときはスライディングウォールを開放して、広くサロンとしての空間、リビングとしての空間として使うことが出来ます。
収納のページで触れましたがサロンの作業椅子は、積水ハウスの収納ワイズに収めることが出来るように
寸法を取ってありますので、使わないときは作業椅子を収納して広くリビングとして子供がおもちゃを広げて遊ぶことが出来ます。また、サロンとして利用する際はリビングのソファー-テレビを接客スペースとして活用することが出来ます。
スライディングウォールは250cm×100cmです。サロンは12m2 リビング・ダイニングは19.5m2ですが、スライディングウォールで開放することで合計31.5m2として利用することが出来ます。

「限られた空間を効率よく利用する」の答えとして、スライディングウォールを設けて使い方に応じて手広く、個別に利用出来るようにしました。

2階 書斎の大きい窓による借景

20200810-2FSOHO-間取り-狭い空間01

 書斎は収納を合わせても250cm×300cm(4畳半)の広さなので目線を広げるために西面全面を窓にして、外の広い風景を見通せるようにしました。

20200810-2FSOHO-狭い空間01

狭い空間の目線を通す

④ 3M引き違いサッシ

20200810-2F-SOHOからの眺め

 書斎は収納も含めると4畳半あまりの広さですが、収納(ワイズ)を除いた床が見えている面積としては6.5m2(3畳半程度)の広さしかありません。
「書斎」なので広さとしては問題ないのですが、目線が遮られると圧迫感があります。

そこで西側を全面窓にして、視線が外にまで広がるようにしました。これにより、圧迫感がなくなり狭さを感じない空間になりました。
窓は引き違いサッシで中央に1.5Mの大きなサッシを配置してあり、中央にサッシの枠が無いので、外を快適に眺めることが出来ます。

2階 回遊空間

20200811-2F子供部屋-主寝室-間取り-狭い空間01

 中央の子供部屋と主寝室の壁を竣工時には無い状態にしました。これによりホール-中央の子供部屋-主寝室が繋がり回れるようになりました。

20200811-2F子供部屋-主寝室-狭い空間01

2つの部屋をくっつけて使う

⑤ 子供部屋-主寝室の回遊空間

20200811-2F子供部屋-主寝室

 竣工時は子どもが小さかったので個室を設ける必要はありませんでした。なので、中央の子供部屋と主寝室との壁は後から取り付けるようにしました。
そのため、子供部屋と主寝室で広い空間が出来ました。
これはこのページのタイトル「狭い空間を広く使う間取りの工夫」ではなく、本当に広い空間なだけではないか、と言われてしまいそうです。
ただ、現在は子供部屋と主寝室の間の壁が作られていますがそれぞれの部屋の狭さを感じることが多々あり、竣工時に壁がない状態にしておいたのは広く使うことが出来て、子どもが走り回る空間を確保出来て、有効であったと考えています。

全体 積水ハウスの構造-ユニバーサルフレーム・システム

20200812-全体-ユニバーサルフレーム-間取り-狭い空間01

 建物全体の強度を十分に保ち、柱と耐力壁を自在に動かすことが出来るのは積水ハウスのユニバーサルフレームシステムによる構造によるものです。
これにより広い窓を取り付けることが出来、視線を外に広げられます。

20200811-2F子供部屋-主寝室-狭い空間01

⑥ 積水ハウス ユニバーサルフレーム・システム

20200811-2F子供部屋-主寝室

 「建物の構造に強度があり、かつ設計にも自由がある」

このために積水ハウスは「ユニバーサルフレーム・システム」という技術を開発しました。高い耐震性能を有して、広い大空間や吹抜けを作ることが出来、広い窓を配置することも出来ます。
このシステムの特徴は、1・2階を貫く通し柱を必要としないことです。また、強度を保ちつつ、間取りに合わせて構造体(耐力壁フレーム)を配置することが出来ます。そのため、1階の間取りと関係なく2階の間取りを自由に設計することが出来ます。
このシステムはリフォームにおいても再構築する自由度を持っており、積水ハウスは将来においても理想の我が家を建てることが出来ます。

狭い空間を広く使う間取りの工夫とは何か?-まとめ
  1. 壁部分に透明な面材を用いることで、視線を先まで通すことが出来て、目線としては広いと捉える空間を形成することが出来ました。
  2. ひとつの部屋に複数の役割を持たせることで、各部屋を有効活用出来るようにしました。
    その方法として、透明な面材や可動式の壁を用いました。
  3. 積水ハウスのユニバーサルフレーム・システムにより柱や耐力壁を適宜配置出来ることにより、間取りの融通が利きます。
    結果として広い窓を配置することが出来、広い空間を演出することが出来ました。