図面の通りに住宅建築が行われているか、住宅評価センターによる確認検査の完了後、コンクリート打設が行われました。
コンクリートは「生もの」
コンクリート打設により基礎の形状が仕上がっていきます。
コンクリートは砂・セメント・水の配合やレディミクスト(工場で練り混ぜられた)コンクリートの搬送、打設方法、打設後の養生方法など注意する点がたくさんあります。住宅建築の前半の要ともいえる作業の一つです。
また、天候や温度により各工程の方法は異なるためコンクリートは「生もの」とも言われています。
基礎工事(後半の7つの工程)の様子
基礎工事の後半は7つの工程の順番で行われました。以降で各手順ごとにご紹介します。
下の図は、私たちの敷地の基礎工事が行われた際の様子(布基礎のコンクリート打設部分が示されています)です。
「基礎工事〇」は各工程で紹介している箇所を示しています。
各工程ごとの詳細な説明は以下をご覧ください。
基礎工事8 コンクリート打設
コンクリート打設とは、型枠内にコンクリートを流し込む作業です。打設を行う前に型枠、配筋の確認、ゴミなどの不純物を取り除きます。
練り混ぜたばかりのコンクリートは時間が経つにつれて性質が変化するので速やかに打設を行う必要があります。
コンクリートを流し込む際には鉄筋に直接コンクリートを当てないように注意して、時間経過による品質劣化(コールドジョイント)を防ぐため手早く打設を終えます。
打設とともに締固めも行われます。締固めは型枠の隅々までコンクリートを行き渡らせる作業です。方法は木槌で叩いたり、振動機を用いて行われます。
コンクリートを流込み、雨粒やゴミが入らないようにひび割れを防ぐため、ビニールシートで覆っています。
基礎工事9 養生と型枠取外し
打設後に適切な養生を行うことで、コンクリートは本来の強度を得られます。
- 硬化が始まるまでに、直射日光等からコンクリート表面を保護する
- 硬化中は、適度な温度と十分な湿度を与える
- 十分な硬化が進むまでは外部からの衝撃など荷重を与えない
養生の期間としては外気温が15℃以上のとき3日以上、5℃以上のときは5日間以上おくのが目安です。
型枠を取り外すときは、静かに取り外します。コンクリートの不良箇所はできるだけ早く補修します。型枠を取りはずした後は、ひび割れやたわみに注意します。
型枠が取除かれ、基礎が見えてきました。
基礎工事10 床下部の砕石敷き
床下部の表面の凹凸を平滑にするために、砕石を60ミリ以上敷き詰めて締め固めます。
布基礎ではない箇所もコンクリートで覆うので、その前に砕石を敷きます。
基礎工事11 シロアリ薬剤散布
シロアリ被害に対しては全国どこでも警戒が必要です。
ヤマトシロアリは主に地上に近い部分に害を及ぼすため、床下は絶好の生息場所となります。
シロアリの被害を防ぐには以下の方法が有効です。
- 床下を常に乾燥状態にする
- シロアリの食害に強い樹種、「心材」(木の中心部分からなる木材)を土台に選ぶ
- 「アリ返し」(防蟻板)を設置したり、砂粒や珪砂を床下に撒く
- 薬剤を基礎の内側や束石の周囲に散布する。
基礎工事12 土間コンクリート打設
土間コンクリートは床下の湿気を防ぐために行います。床下の湿気があると家の耐久性に影響を与えます。
床下の防湿は、
- 厚み6cm以上のコンクリート
- 厚み0.1mm以上の防湿シートを敷き、その上に厚み5cm以上の乾燥砂を敷く
を行えば良いのですが、積水ハウスの場合はコンクリートを採用しています。
コンクリートは中央付近に流し込みこます。端に流すとコンクリートに含まれる砕石が端に留まってしまい、セメントと水だけが拡がってしまうためです。
トンボを使い平らに慣らして、その上を金ゴテで仕上げます。
基礎工事13 配置確認
土間コンクリートまで完了したところで、基礎の出来具合について確認します。
確認項目は以下の通りです。
- 未充填箇所がないか
- 敷地における基礎の配置は正しいか
- 基礎の幅・高さは図面通りか
- 上面の仕上げは水平か
- アンカーボルトは図面通りに位置・数量入っているか
- コンクリートに角カケ、ひび割れはないか
- 鉄筋が露出しているところはないか
- 養生期間は充分か
基礎工事14 基礎工事完了
基礎工事が完了しました。
立上りの端面のバリの部分などをグラインダーで削って建方工事の際に支障が出ないようにします。
基礎のフーチング部分の埋戻しが行われます。
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- コンクリート打設は速やかに、隅々までコンクリートが行き渡るようにします
- 養生は外気温が15℃以上のときは3日以上、5℃以上のときは5日以上おき、直射日光から表面を保護します。
- 床下は防湿処理としてコンクリートを打ちます。シロアリ対策として薬剤散布も行います
- 積水ハウスではメタルフォームという金属の型枠が用いられ、位置を合わせて設置することでアンカーボルトの位置出し、かぶり厚の形成が出来るようになっています
- 型枠を外して、配置・寸法通りに外観上に問題ないか確認して、角を削って基礎工事の完成です