これまで内装についてご紹介してきましたが、外観についても「モダン」な感じになるようにコーディネートを行いました。
外観についてもモダンな印象になるように配色、外形の設計、材料の選定を行いました。外観は地域の条例、似たような配色にならないように近隣の住宅の様子も考慮する必要があります。
内装についてはSHIC(積水ハウスインテリアコーディネーション)により、マイホームを好みのテイスト(和・洋・モダン)になるようにインテリアを選び出すことが出来ます。
外装についても3つのテイスト(和・洋・モダン)から、私たちの望む雰囲気になるようにエクステリアを選ぶことが出来ます。積水ハウスでは名称はありませんが、言ってみればSHEC(積水ハウスエクステリアコーディネーション)というところでしょうか。
結論を先に言ってしまうと、
- 積水ハウスの配色はサッシ色と外装基調色をベースに外壁、屋根材、玄関ドアを決めていきます
- 建物の配色は、白と黒色系統のモノトーンの外壁に有色の緑色を屋根、アルミ材質の玄関ドアを配置することでモダンな雰囲気を与える外観にしました。
- 形状としては切妻形状の屋根を用い建物の形状に凹凸を持たせ、その箇所で外壁の色を変えています。
外壁のダインコンクリートは費用にも影響しますので住宅メーカー検討時に決まり、配色、外形の形状については設計打合せにおいて、モダンな雰囲気になるように検討しました。
積水ハウスの配色を決める手順
積水ハウスでは和、洋、モダンの3つのテイストを基本として、サッシ色と外装基調色をベースに外壁、屋根材、玄関ドアを含めてカラーコーディネートすることで、私たちが望むマイホームの配色を決めていきます。
積水ハウスのエクステリア カラー コーディネーション |
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外装基調色 |
サッシ色 |
外壁 |
屋根材 |
玄関ドア |
外観の配色-モノトーン調の外壁に有色の屋根、アルミ材質の玄関ドアを配置しました
配色を決める手順に沿ってサッシ色と外装基調色、外壁、屋根材、玄関ドアを決めていきました。
外観の配色については、設計の打合せにおいて間取りや内装を決める際に同時進行で検討しました。
積水ハウスでは外壁や屋根の配色によって外観がどのような印象になるのか、カラーの立面図、パース図で示してくれました。
屋根の色は緑色系統(ラスティグリーン)で早い段階で確定していましたが、外壁の配色は様々な組み合わせを検討しました。白色系統のみから白色とオレンジ系統、グレー系統についても図面の印刷して頂いて検討しました。
外装基調色とサッシ色
外装基調色とは主に下記の部材の設定色を言います。
分類 | 部材 |
---|---|
屋根関連 | 軒先、破風、パラペット笠木 |
外壁まわり | ピロティ柱 |
開口部付帯 | 庇、フラワーボックス、シャッターボックス |
バルコニー | バルコニー笠木 |
外装基調色としてはソフトブラック、ダークグレー、ウォームベージュ、ダークグレー、シルキーホワイトがあります。
サッシ色はサッシの枠部分の色です。ソフトブラック(ディープ)、マイルドステン(クリア)があります。
外装基調色とサッシ色の組合せで「基本カラコン名称」があり、和・洋・モダンのテイストへの向き不向きがあります。
サッシ色 | 外装基調色 | 基本カラコン名称 | モダンテイストとの相性 | |
---|---|---|---|---|
ディープ | ソフトブラック | ソフトブラック | ディープ/ブラック | 〇 |
ダークグレー | ディープ/グレー | 〇 | ||
ウォームベージュ | ディープ/ベージュ | ◎ | ||
クリア | マイルドステン | ダークグレー | クリア/グレー | 〇 |
ダークブラウンⅡ | クリア/ダークブラウンⅡ | △ | ||
ウォームベージュ | クリア/ベージュ | ◎ | ||
シルキーホワイト | クリア/ホワイト | 〇 | ||
アソート | - | - | シャンペン/アソート | ◎ |
サッシ色と外装基調色は建物の外装の大きな割合を占める部材ではありません。
なので、外壁や屋根材、玄関ドアの配色がおおよそ見えてきたところで決まってきますが、パーツとしては多く(サッシは窓ごとにあり、外装基調色の部材も各所に配置されています)、建物の縁(へり)や柱や庇などのワンポイントのパーツの部材で目に付きやすい箇所なので、住宅を好みのテイストの雰囲気を醸し出す際にはベースとなる部材になります。
私たちの場合はモダンなテイストにしたくて外壁は白色系統を主とすることと、屋根材は有色(緑色系統か橙色系統など)にする方向性が見えてきたところで外装基調色はウォームベージュ、サッシ色はマイルドステン(クリア)になりました。
外壁のラインナップ
外壁の塗装仕様は自然石のような質感を生むジュエルグレイン塗装の外壁に多くのラインナップが充実しています。
外壁色は明るさの軸と暖色-無彩色ー寒色の軸でラインナップを分けることが出来ます。
私たちがマイホームを建てたときは、明るさのレベルごとにホワイト、ライト、ミディアム、ダークと分けられていて、暖色-無彩色-寒色についてはウォームブライト、ウォーム、モノトーン、クール、クールブライトと分けて名称がありました。
全ての分類ごとに外壁色はありませんが外壁色の名称でその外壁色がどの位置づけなのかは分かるようになっていました。
また、ベース系色とそれ以外とのコンビで選ぶことも出来ました。
下の表は外壁の明るさの軸と、暖色-無彩色-寒色の軸ごとの外壁のラインナップのごく一部を示しています。
外壁柄のパターンは小端積、砂岩、古レンガ、スクラッチがあります。好みのテイストごとに合ったパターンがあります。
小端積
細長い石を積み上げた柄です。表面の石柄には不規則な凹凸があり日の当たり具合により陰影の強弱が変わり、外壁は時間ごとに様々な表情が出ます。
砂岩
砂漠のような滑らかな隆起のあるパターンと岩石砂漠のような砂漠よりも凹凸のあるパターンの2つのテクスチャーを組合せた柄です。
古レンガ
2種類のサイズのレンガを積み上げた柄で、欧州建築のような雰囲気を醸し出す表情が出ます。
スクラッチ
比較的大きいひとマスに、縦の引っかき模様をデザインした柄です。シンプルな柄ながらもデザイン性のある外壁に仕上がります。
私たちの外壁は、配色はホワイト-モノトーンの配色のホワイト4-JGのダインコンクリート外壁をベース系色として、ダーク-ウォームの配色のダークウォーム4-JGをハイコントラスト系として、モノトーンの配色にしました。
外壁柄は私たちがマイホームを決めるときにお試し(?)で製造されていたダイス柄にしました。
このダイス柄は細かなサイコロ柄が不規則な凹凸をもって形成されており、「細かな柄が規則的に並んでいる」ことでモダンな雰囲気を出しています。
ダークウォーム4-JGは建物において奥に凹んでいる箇所に配置をしました。奥に凹ませている部分にハイコントラスト系の壁を配置することで、白色の壁が前に出ているように見えて外壁全体の陰影がより強く出る印象になりました。
屋根材のバリエーション
屋根材の素材としては粘土系、プレスセメント、スレート・金属系があります。
積水ハウスでは粘土系の屋根材を推奨しているようで、バリエーションも粘土系が多いです。
粘土系
粘土を原料とし成形、焼成した陶器瓦です。一般的にいぶし瓦、素焼き瓦といった、表面に釉薬(ゆうやく)を塗らない炭素膜や粘土そのものの色合いが出る瓦です。軽量で耐久性に優れています。
形状は平板瓦と波型瓦があります。平板瓦は、凹凸の無い平らなデザインや傾斜方向に凹凸のデザインされた瓦があります。波型瓦は、和風のいぶし瓦や洋風の波型瓦があります。
カラーバリエーションはデザインごとに異なりますが、ストレートブラック、シルバー、マットブラウン、ラスティグリーン、メロウオレンジ等があります。
スレート・金属系
スレートとはセメントを薄い板に加工した屋根材です。カラーベストはスレート屋根の商品名の一つです。
金属系の屋根材としてはトタンやブリキがありますが、ガルバリウムが人気です。理由はガルバリウム鋼板は同程度の価格で寿命が長いからです。
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム・亜鉛・シリコンの3つの素材で作られた合金です。ウッドピースはガルバリウム鋼板屋根材の商品名の一つです。
私たちの屋根材は粘土系の屋根材で、平板瓦セラムF2をいう種類(細長い凹凸が瓦一枚ごとにあるデザイン)で色はラスティグリーンにしました。
外壁に白色系統・黒色系統というモノトーンの配色にしましたので、屋根は有色系にして「白色系統の配色に一点ビビットな色を付け足す」モダンな配色にしました(ラスティグリーンが「ビビットな色」とは言い難いですが・・・)。
玄関ドアのバリエーション
玄関ドアについても、和風・洋風・モダンの各テイストにふさわしいデザインの玄関ドアがラインナップされています。
・和風は格子柄や縦繁障子をイメージされるデザインの玄関ドアがあります。
・洋風はエンブレム風の鋳物飾りやステンドグラス調の意匠をあしらった玄関ドアがあります。
・モダンは直線を基調としたデザインやダイス柄を規則的に並べた、洗練されたシンプルな美が実現された玄関ドアがラインナップされています。
私たちの玄関ドアはIinsリプラ(ガラスありタイプ)、色はシャイングレーにしました。材質はアルミで縦に直線をあしらったデザインと金属質がモダンなテイストを印象付けています。
配色としてはオータムブラウンという、黒色系統のものもありましたが、玄関ドアを取り付ける外壁は白色ですぐ隣に黒色系統の外壁があり、配色が重なるよりは取り付ける外壁に寄せた配色(白色系統)の方がシンプルなデザインになると思いました。
金属質ということで十分にモダンなイメージは出せていると感じました。
外観の形状-建物の形状に凹凸を持たせ陰影を造り、切妻形状の屋根を採用しました
形状としては切妻形状の屋根を用い、建物の形状に凹凸を持たせ、その箇所で外壁の色を変えています。
外観全体の形状
外観全体としてはシンプルさのなかにモダンな雰囲気を感じさせるように意識して外観のデザインを検討しました。
建物のカタチとしてはシンプルな形状としてボックス型を基本としました。そこから内部の間取りの検討の際に各部屋のサイズを考えたときに、外観に凹凸が生じることになりました。
そこでベースとしては白色系統にしてへこみが形成された箇所についてはハイコントラスト系(黒色系統)の配色にして、さらに飛出したバルコニーと書斎部分はベースの白色系統にすることで「ボックス型に少し凹凸があって全体としてモノトーンの外観」になりました。
また、この建物は内装・外装において「四角形状」を全体としてモチーフにしており、外壁もダイス柄、照明も箱型形状を選択して形状の統一による「洗練されたシンプルさ」も意識して設計を行いました。
モダンな雰囲気に必要な要素として「揃える」、「細く」、「隠す」ということがあります。
この建物についても、
- 「揃える」については、西面の窓を各階ごとに揃え、南側の窓は1階と2階で配置と大きさを揃えています
- 「細く」については、西面の窓について細長いスイングサッシを配置しています
- 「隠す」は雨どい、エアコンの配管を外壁色に合わせて、目立たなくしています
屋根の形状
屋根形状としては建物の正面方向へ向かって切妻屋根をかけるようにしました。また2階の書斎部分が少し飛出していますので、この箇所に別に屋根をかけるようにしました。
モダンな雰囲気が感じられるデザインとしては、フラットな屋根(陸屋根)や片流れの屋根を検討していました。しかし、以下の理由で採用することは出来ませんでした。
- 小屋裏部分に収納空間の設置を決めており、収納空間が最も広くなるのは切妻屋根のため
- 地域の条例で住宅建設の条件として「必ず屋根をかけること、陸屋根は禁止」であったため
2つの「強力な理由」により、切妻屋根を選択することにしました。
配色としては外壁がベースを白色系統にハイコントラスト系の黒色系統のモノトーンの色調でしたので、有色系のラスティグリーンを採用しました。
エントランスの形状
エントランスについては2階の書斎部分の飛出しと内装の間取りにより、結果的にアルコーブ空間(壁面を後退させて作ったくぼみ部分)が形成されて、玄関ドアもアルミ材質を押出したデザインでモダンな雰囲気が演出された空間になりました。
よりモダンなアイテムとしてはアルミのピロティ柱などもあるのでしょうが、建物の裏側への動線も必要で空間が十分ではないので採用しませんでした。
住宅の雰囲気・テイストを考える材料としてカタログを集める
こちらのページで紹介している住宅の雰囲気・テイストの検討は、これまでにもらった様々なカタログやハウスメーカーのアドバイスを聞いたりして進めています。
いろいろな情報を得ていたことがとても役立ったと思います。
私たちはカタログや間取りプランを住宅会社を1社ずつ回って集めていましたが、現在はネットでまとめて集めることが出来ます。
それがタウンライフ家づくりのサイトになります。
マイホームを建てる相談にのってもらい、10万円をゲットする
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その情報の「交通整理」を経験のある相談センターにまず協力してもらうことは大変有用だと思います。
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- 積水ハウスの配色はサッシ色と外装基調色をベースに外壁、屋根材、玄関ドアを決めていきます。
私たちの場合はモダンテイストと白色系統の外壁が始めに決まりました。サッシ色と外装基調色をこれに合わせた選択をして全体がモダンな雰囲気になりました。 - 建物の配色は、白色系統の外壁をベースにハイコントラスト系の黒色系統の外壁を凹んだ箇所に配置、屋根は緑色の平板瓦、アルミ材質の玄関ドア、外装基調色はウォームベージュ、サッシ色はマイルドステン(クリア)を採用することでモダンな雰囲気を与える外観になりました。
- 建物のカタチはボックス形状を基本に凹凸を持たせ、その箇所で外壁の色を変えました。屋根は切妻形状、エントランスはアルコーブ空間に玄関ドアを配置してシンプルモダンな印象にしました。